試合会場   後楽園ホール
けつの寸評
 柏樹選手については、勝っても負けても試合は短時間、つまりいつも倒すか倒されるかの勝負を挑んでくる過激なパンチャーであるという噂を聞いていたので、相当激しく、見ごたえのある試合になるであろうことが予想された。

 予想どおり柏樹選手はかなり気合が入っており、仕掛ける音田に対し、まっこうから向かえ撃ってきた。

 徐々にお互いの距離が詰まり、打ち合いはますます激しくなる。
 ある程度パンチをもらうのはいつものこと(?)だが、時折ボディーに打ち込むハードなパンチは、明らかに相手には効いていた。
 観客が盛り上がるほどの連打も繰り出し、打ちつ打たれつの1R。
 しかし、もしかしたら早く仕留めたい気持ちが先行しすぎたのか、ガンガン行き過ぎたのかもしれない。

 2Rが始まり、気力と闘争心に押されるように両選手が飛び出すと、いきなり打ち合いになる。
 ここで音田はいくつかパンチをもらい、追撃をさけようとするがバランスを崩したため、後退して防御に回ることになる。
 コーナーを背負い、柏樹選手のペースが上がる。
 見ていてハラハラする状況ではあるが、こういうことはあると言えばある。
 正直、私も「しょうがないな、また打たれてるな。もうちょっと我慢してから、得意のダイナマイトパンチで一発だ。」という気持ちであった。
 音田の試合の醍醐味はまさにそこにある。
 と、そのときである。レフリーのストップが入った。
 一瞬おやっと思い、もしかしてスタンディングダウンなのだろうか、まぶたでも切ったのだろうかとか考えてみる。が、しかしレフリーは手を振っている。
 一瞬よりは長い時間、当人同士も含めたホール内に???な空気が流れる。
 TKOである。

 リング上には大喜びではしゃぎまくる柏樹選手と、怒り狂う音田の姿があった。


対 戦 者   音田隆夫13勝11KO 2敗  VS 柏樹宗 10勝7KO8敗2分
試合結果   2R TKO負け


登場

ボディーにきめる

激しく打ち合う

ねらいをすまし

打ち込む


そして、この次のラウンドでストップがかかる



納得がいかない







『試合を終えて』
 
 あっけなく試合終了を宣告され全然納得出来ませんでした。
コーナーを背負うと印象悪いから反撃しようとした矢先のストップでした。
会場で観てくれてたお客さんもメインがあっけない終わり方で不満だったと思います。
すんません。レフリーの判断だし終わった事なので今から言っても仕方ない
次に同じ失敗しないようにと自分に言い聞かせてます。
試合後リングでむこう(柏樹選手)から、『またやろう』と言って肩を叩いてくれました。
それがせめてもの救いです。故障もないしダメージもなく既に練習再開です
同じ失敗しないように練習して這い上がるのみです。
まずランキング取り返したいです。すぐにでもリベンジしたいです。
日々の練習で課題を克服しまたリングで暴れます!!

                                 音田隆夫


 本人が言うように、レフリーがいてルールがある以上、内容がどうであれ負けは負けであり、これが現実なのだ。
 しかし、今回の試合が間違いなく次の勝利への糧となっていることを、私は信じる。
 頼んだぞ!!




 でもやっぱり、もうちょっと観たかったなぁ・・・