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試合会場   後楽園ホール(平成18年6月19日)
けつの寸評  戦績からみると、けして侮れない相手である。
 一方、音田にとって、けして負けは許されない試合である。もちろん毎回であるが。
 しかしながら気がかりなことがある。
 上昇志向の強い、いわば強いやつを喰いたがる音田にとって、ここしばらく続いているノーランカーとの試合が音田のモチベーションに影響しているのではないか、という点である。
 当然、プロとして、お客さんが応援してくれる限り全力を尽くしてくれるのが当然だとは思うが、自分に置き換えてみると、正直複雑な心境である。
 とはいえ、余計な素人考えで語れる世界ではないのだろうし、音田を信じて見守るだけである。


そうゆうわけで試合開始。
身長は音田だが、相手の体は相当鍛えられており、その筋肉はなんというか、弾力的というか、硬いゴムというか、そんなふうに感じる。
早々に音田が近寄る。微妙に距離を保とうとする赤澤選手。
と、突然右のフックをキレイにもらってしまう。一瞬動きを止められ、あわてて手を出そうとするが、カウンターからの連打でスコーンと沈む。
ダウンである。
正直面食らった。相手は頑丈。タフである。
思ったほどダメージはないようだが、相手は元気。
手数が増えてきた音田のパンチをしばらく耐え続け、音田のスキを狙ってくる。

頑丈だからこそできるのであろうが、突然振り回してくるから、ちょっと焦る。
あくまで素人の見方で恐縮だが、赤澤選手の振りかざすようなスイングにはさほど脅威は感じなかった。
下がり気味のガードも、なんだかなという印象であった。

しかしながら、左手を伸ばして巧みにけん制してくるあたりからはクレバーな印象も感じさせる。そしてその直後のパンチは高い確率で音田にヒットしてくるのだ。目がいいのだろうか。
さすがにボディーに入れば嫌がる様子もみられるのであるが、音田は打たれだすと止まらない。
落ち着け!
けして負けてはいないが、もったいないスイングが逆に相手のチャンスを生んでいる。
4Rは引き締まった出だし。冷静になれたか。
しかし丈夫な相手である。
音田のパンチも時折スコーンと決まるのだが、相変わらず根性のある選手である。気を張っているようにも見える瞬間もあるが、それにしても耐える男だ。

もちろん音田も簡単には引かない。
距離を置きたい赤澤選手に対し、手を出しながらもぐりこむようにひたすら詰めていく。
流れは音田に寄りつつある。

5R。両者とも疲労が見える。
音田も手数では勝ってきているのだが、なかなか決定打に結びつかない。

6R。赤澤選手も疲れているように見えるわりには、時々するどいパンチを飛ばしてくる。それが乗りかける音田の動きを止める。
うっかりもらうと、やっぱり微妙にぐらつく。

ただ、相手もけして楽ではない。音田の反撃に耐えながら、気力だけで立っているようにも見える。
とどめの一打が!とどめの一撃が!!

7R。赤澤選手は勘がいいのだろう。
音田がリズムに乗りかけても、惰性で近づくとスパパンとやられる。

なかなか芯にヒットしない感じ。
というか、頑丈というか、硬い体というか、タフである。

そして8R。
開始前、音田コールが湧き上がる。届け!
倒すしかない。
判定なんか考えるな!

しかしながら、またしてもダウンを取られる。
ボディーを押される感じ。スリップのようでもあるがしょうがない。ますます倒すしかない。
しかし相手も最後だけに、がむしゃらに振りこんでくる。
ちょっとあせる。

ゴングが鳴り、朦朧といすに座り込み判定結果を待つ。

残念ながら負けである。

負けは負けである。
しょうがない。

なんというか、音田の後ろに引かないところが好きだ。
だから応援したくなる、ということに気がついたような気がした。

そんな人生、なかなか歩めませんぜ。
たいしたもんだ。

 
対 戦 者   音田隆夫 16勝13KO 5敗  VS 赤澤慎司選手 10勝5KO2敗
試合結果   8R 判定負け(0−3)


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