試合会場 後楽園ホール(平成20年9月9日) けつの寸評
今回もまた、戦績以外の情報がない海外の選手である。
無表情で開始のゴングを待つ姿には、それなりの雰囲気はある。
しかしながら、音田からはその雰囲気をも凌ぐオーラが放たれている。
積み重ねた努力。これまで培ってきた経験。
頂点を極めるために、負けられない、負けてはならない、そんな気迫は十二分に我々に伝わってきた。
今はなき、北島忠治氏(元明治大学ラグビー部監督)の残した言葉が思い起こされる。
まさに「前へ」である。そんなこんなで試合開始。
いくらかはもらうものの、音田の連打が決まるシーンが目立つ。
さらにタイミングよく、ボディを捕らえる。
ベテランの域に到達しつつあるものの、確実に成長していることがわかる。
2R。
シマモラ選手は防戦一方の感。
こうなると完全に音田のペース。
相手はふらつき始める。
3R。
こうなると、1発2発もらったところで音田にはまったく影響はない。
ついにはダウンを奪い、シマモラ選手の闘争心を完全に奪い取った。
立ち上がりはしたものの、完全に戦う意志はなく、あっけなく音田のKO勝ちとなる。頂が見えてきた。
後は、準備を整えるだけである。
対 戦 者 音田隆夫 25戦19勝14KO6敗 VS リアント・シマモラ選手 18戦12勝3KO3敗3分 試合結果 3R KO勝ち