武者修行 in タイ
3月中旬にタイへ武者修行に行った音田選手からのレポートです。
(写真は隣の部屋のムエタイ選手)
〈ボクシング編〉
タイに10日間の武者修行に行った。バンコクの中心からかなり離れたムエタイジムで(ボクサーもいる)お世話になった。テレビとエアコンが無く寝苦しいという以外は最高に集中できる環境だった。
そこは観光客などいない所でジムの隣には寮もあり現役ムエタイチャンピオンもいる名門ジム。
だいたいの一日のスケジュールはこうだ。
6:00 起床6:00〜7:00 ロードワーク7:20〜10:00 ジム練習10:00〜15:00 シャワー、昼飯、昼寝(自由時間)15:00〜16:00 ロードワーク16:20〜18:00 ジム練習(スパーリングあり)18:00〜21:30 シャワー、夜飯、自由時間22:00 門限 就寝
タイはとにかく蒸し暑い・・・練習してるとへばるのも早い。しかも日本のジムみたいにブザーがない!タイムキーパー係が一応いるけど超いい加減だった。
1Rが異常に長くて5分経ってない?と感じることもしばしば・・・
それでもタイのプロ連中は普通に動いてて俺だけヘバってる情けない状況だった。最後はせっかくムエタイのジムに来たんだからと首相撲などの練習に取り組んだ。
練習後半からランナーズハイ?状態でバテながらもなんとか気力がノッてくる。
スパーリングをした選手はパンチをもらうとイチイチ効いてないアピールしてくるのが面倒くさいけど反射神経が良くて強かった。帰国する前日にオランダ人のSライト級とSウェルター級のボクサーが二人来た。最初はジロジロ見るだけだったタイの選手達も、毎日スパーや練習をしてると段々と仲良くなりアドバイスもしてくれ仲間意識が芽生えた。
でもその日は練習しない予定らしくスパーリング出来なくて残念だった。短期間の武者修行だったけど、また機会があれば来たいと思った。
〈生活編〉
タイで数日間、生活して徐々に寮のみんなと打ち解けてきた。選手の年齢層は幅広いがなぜか俺の部屋には小学生のチビしか来ない。俺の部屋に当たり前のように居座って本を読んでる。
どーも俺は舐められてる。俺が変な顔して笑わしたり、かまって遊んでたらずっとついて来るようになった。アホな日本の兄ちゃんが来たとでも思われているのだろうか?部屋に居ても別に会話はない。イチイチ相手すると疲れるから俺もあまり反応せず寝てる。
日本語の『おいしい』だけは知ってるみたいで『オンダ!オイシー!』を連発してくる。けどさすがに帰国の前夜は日本語を教えてあげたりタイ語を教えてもらったりとコミュニケーションをとった。でも結局、涙を流すチビは一人もいない・・・ま、そんなもんだけどね
俺が帰国する時はこのチビ達は泣くのかな?と『世界ウルルン滞在記』的なシーンを想像していた。『さようなら』とか散々教えたのに覚えてる奴はいなかった。『オンダ!オイシー』とわけわからん言葉を連発されジムを後にした。
空港まではタクシー。
なんでタイのタクシーはこんなにスピード出すんだろう?すげえ怖い・・・
チオちゃんいわくタクシーの運転手もみんな毎日神様にお祈りをしてるから大丈夫なんだって言ってた。
恐るべし・・・